ED治療
EDとは
EDは「Erectile Dysfunction」を略称した呼び名で、日本語では勃起障害という意味になります。これは性行為をするのに十分な勃起力が得られない状態であり行為途中で萎えてしまう、勃起するのに時間がかかるといったケースも含まれます。
このEDの原因に関しては、大きく4つに分類されます。ひとつは心理的要因による心因性EDです。これは精神的な要因によって引き起こされ、年齢に関係なく起こりうる可能性があります。
2つ目は器質性EDです。これは身体に何かしらの原因があって発症するEDです。具体的には、加齢や生活習慣病罹患による動脈硬化の促進、陰茎周辺での手術や外傷等による神経あるいは血管の損傷、内分泌器官の病気、陰茎の異常等が挙げられます。
3つ目は、薬剤の影響による薬剤性EDです。原因薬剤として疑われるのは抗うつ薬や抗不安薬をはじめ、降圧薬、血管拡張薬、抗コリン薬、解熱鎮痛薬などがあります。
4つ目は上記3つの要因が複雑に組み合わさるなどして起こる複合性EDです。例えば、高血圧の患者様で降圧薬を服用していれば、薬剤性と器質性の2つの要因が関係している可能性があります。
検査について
診査の結果、EDが疑われる場合、問診や身体所見の確認(血圧や脈拍の測定、外陰部の異常の有無、肥満の程度など)に加え、必要に応じて血液検査で血糖値やホルモンの状態等も確認していきます。
治療について
EDの治療が必要となれば、薬物療法としてPDE5阻害薬が用いられます。これは器質性、心因性のEDの患者様に使用されます。PDE5阻害薬の種類としては、バイアグラ、シアリス、レビトラがあります。いずれにしても、主に性行為の前に服用し、効果持続時間に関しては、種類によって4時間程度のものもあれば、24時間ほど持続するものもあります。ただこれらの効果というのは一時的なものです。ちなみに効力のある間というのは、常に勃起をしているのではなく、性的興奮によって勃起しやすくなっている状態です。
なおPDE5阻害薬を服用することによる副作用としては、頭痛、顔のほてり、消化不良、鼻づまりなどの症状がみられることがあります。ただ常用薬ではないので、症状は一時的なものです。また使用する種類の薬によっては、禁忌薬もありますので、処方の際に医師から説明いたします。
費用について(各1錠 税抜)
初診料 | ¥3,000 |
再診料 | なし(ただし採血などは実費) |
AGA
AGAとは
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で、男性型脱毛症とも呼ばれます。男性の進行性の脱毛症で、主に前頭部や頭頂部にある髪の部分が薄くなっていきます。原因としては、遺伝やホルモンの影響が挙げられます。
発症のメカニズムですが、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5α還元酵素(Ⅱ型)と結びつくとジヒドロテストステロン(DHT)に変換します。これが前頭部や頭頂部の毛包の受容体と結合すると、これらの部位のヘアサイクルの成長期は短縮され、細くて短い毛に生え変わるようになります(軟毛化)。さらに進むと最終的には脱毛するようになります。
なお思春期を過ぎた頃から発症は始まるとされ、個人差はありますが30歳を過ぎる頃に薄毛が目立つようになります。主な症状ですが、先にも述べたように生え際が後退し、頭頂部の髪が薄くなっていきます。さらにヘアサイクルで生え変わる髪の毛は細く短くなっていき、しまいには抜けるようになります。
治療について
治療に関しては、AGAの進行を抑えるということが目的になります。この場合、DHTに変換させる5α還元酵素の働きを阻害させる働きをするとされる5α還元酵素阻害薬による薬物療法を行います。種類としては、フィナステリドとデュタステリドの2つがあります。前者は、DHTに変換させる主な原因とされるⅡ型の5α還元酵素の阻害に効果があるとされるものです。一方の後者はⅡ型だけでなくⅠ型の5α還元酵素の働きも阻害するので、より高い発毛効果が期待できるとされていますが、医師が患者様のタイプを見極めて処方いたします。なお、どちらを選択しても1日1錠の服用となります。
また抜け毛抑制のためにミノキシジルを使用することもあり、状況に合わせて処方していくことになります。
副作用について
フィナステリドは、重大な副作用として肝機能障害があり、治療前に肝機能の数値を計測し、服用後も定期的に数値を確認するようにします。そのほかには、性欲減退や勃起機能不全などの報告があります。デュタステリドもフィナステリドと同様の副作用がみられるほか、精子数が減少するということもあります。将来的にお子さんを希望される場合は、使用を控えた方がよいかと思われます。
費用について(税抜)
初診料 | ¥3,000 | |
再診料 | なし | |
検査 | ミノキシジル投与患者専用副作用検査セット ・心電図 ・採血(CK,CK-MB, NT-ProBNP, GOT, GPT, ALP, γ-GTP, Cre, 血算,Na, K) | ¥7,000 |
女性の薄毛
女性の薄毛とは
女性にも男性ホルモンは分泌されます。その影響で薄毛がみられることがあります。これは女性型脱毛症(FAGA)と呼ばれます。同脱毛症は更年期に発症しやすく、症状は男性ほど極端ではありませんが、頭頂部のやや広範囲で薄毛がみられるようになります。
なおFAGA以外でも日頃の生活習慣(髪を結ぶ際に強く引っ張る、栄養不足 等)、ホルモンバランスの乱れ(産後脱毛症 等)、病気(甲状腺疾患 等)や薬剤の影響などによって、髪が薄くなることもあります。
治療について
生活習慣が原因であれば、日頃のライフスタイルを見直すなどします。また病気が原因なら治療に専念するなどします。
FAGAであれば、ミノキシジル成分を含む外用薬を使用します。同成分は血管拡張作用があるものですが、発毛を促す効果があることも判明し、発毛剤として利用されるようにもなりました。副作用に関しては、頭皮にかゆみや発疹をはじめ、めまいや頭痛などの報告もあります。
費用について(税抜)
初診料 | ¥3,000 |
再診料 | なし |
男性更年期症候群
男性更年期症候群とは
男性更年期症候群は、加齢によるテストステロンの減少が引き起こす男性機能低下をはじめとして、倦怠感・疲労感などの精神症状や,筋力の低下などの身体症状が生じることを言います。
仕事などでストレスのかかる40代半ばから生じはじめ、50代から60代で最も多くなります。
まずは健康調査質問を行い、症状を把握しつつ、症状に合わせた治療を提供いたします。
治療について
男性ホルモン(テストステロン製剤)を注射で投与することで男性ホルモンを補填することが治療となります。直接血液中に注射するため即効性があります。1ヶ月に1回~2回程度、腕やお尻などに注射します。
主な副作用には、精巣機能の低下による男性不妊があげられます。また、ホルモン投与量が多すぎると、脳梗塞のリスクにつながることもあります。そのため、治療中は血液検査を定期的に行ないます。
その他症状が主症状の場合は症状に応じた薬剤治療なども提供いたします。
費用について(税抜)
初診料 | ¥3,000 | |
再診料 | なし | |
検査 | 治療開始前検査(採血+PSA,テストステロン) | ¥7,000 |
検査 | 定期検査(3か月ごとPSA,テストステロン) | ¥3,500 |
検査 | PSAのみ | ¥2,300 |
検査 | テストステロンのみ | ¥2,700 |
プラセンタ注射
プラセンタ注射とは
人の胎盤より抽出された成分注射にて注入していく施術のことをプラセンタといいます。胎盤には、成長因子や栄養素が豊富に含まれておりこれまでに肝機能の改善や更年期障害の治療にも用いられていました。その後、プラセンタの治療を行っている患者様から美白効果(薄いシミやくすみの改善 等)などがみられたという報告があり、美容治療を目的とした施術としても用いられるようになりました。また免疫力向上や疲労回復などの効果なども期待できます。
施術には、まずは医師がカウンセリングを行い、健康状態を確認し、問題がなければ実施となります。施術時間は、注射数分で、持続的な効果を期待される場合は、最初の1~2ヵ月は週1回程度通院し、それ以降は隔週や月1回程度の間隔で受けられるようにしてください。
副作用に関してですが、肝機能改善や更年期障害の患者様にも使用されているものなので、重篤な症状がみられたという報告はありません。ただ可能性としては、まれですがアレルギーによる発疹等がみられることはあります。
※メルスモン、ラエンネックどちらも行えます。
※他の点滴にプラセンタを混入して静注することも可能です(料金はそのまま加算されます)
費用について(税抜)
初診料 | なし |
再診料 | なし |
にんにく注射
にんにく注射とは
ビタミンB1をはじめとするビタミンB群が中心となった栄養素を注射によって注入していく施術になります。注射時に周囲がにんにく臭に包まれることから、一般的にはにんにく注射と呼ばれるようになりました。効果としては、疲労回復、免疫力の向上、肌荒れ、二日酔いのほか、肩こりや腰痛の改善も期待できるとしています。
施術に関しては、注射になりますので10分程度で終了となります。持続的な効果を期待される場合は、週に1回の間隔で受けられるようにしてください。
副作用に関してですが、重篤な症状の報告はありません。
費用について
初診料 | なし |
再診料 | なし |
緊急避妊薬処方
緊急避妊薬とは
無防備な性交渉が行われた後、72時間以内に、しかもできるだけ速やかに所要量のピルを服用し、望まない妊娠を防ぐためのお薬です。アフターピルが妊娠を防止するといわれますが、100%防止できるわけではなく、正しく服用した場合でも妊娠を防止できない場合があることをご承知おきください。副作用としては、胸痛や倦怠感、疲労感などがあります。
当院では、未成年者への処方に際しては、親御さんの承諾書ないし同伴が必須となります。
費用について(税抜)
初診料 | ¥3,000 |
再診料 | なし |
感染症
ブライダルチェック
性感染症の症状はないが、性感染症などがないかを確認したい方向けです。性感染症は発症すると身体に異常が現れる疾患もありますが、自覚症状があまり無いものも少なくありません。
男性より女性の方では症状が現れにくいことが多く、受診機会を逃しやすいため、リスクのある行為があったときは早めに検査や治療が必要です。
必要な検査や治療は医師と相談して決めていただけます。
費用について(税抜)
初診料 | ¥3,000 | |
再診料 | なし | |
検査 | クラミジア(性器) | ¥6,000 |
検査 | 淋菌(性器) | ¥6,000 |
検査 | HIV | ¥3,000 |
検査 | 梅毒 (RPR法) | ¥1,500 |
検査 | 梅毒 (TPHA) | ¥1,500 |
検査 | HBs抗原(定性、半定量) | ¥1,000 |
検査 | HCV抗体定性 定量 | ¥2,000 |
検査 | 基本セット 初診料 + クラミジア・淋菌・HIV・梅毒 | ¥15,000 |
検査 | フルセット 初診料 + クラミジア・淋菌・HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎 | ¥16,000 |